アナログとデジタル

 班長の飯島です。
 私もご多分に洩れず、整理術、仕事術、手帳術、発想術、時間管理術などの本が好きです。しかも、この手の本は、次々と出版されています。そして、トライ・アンド・エラーで試してみて、いまひとつ長続きしないということで、次の方法に向かうということですね。
 まあ、最近の傾向はアナログとデジタルをうまく使い分けて、アナログからデジタルへの橋渡しをしていくということだと思うのですが、手ごろな本であることが重要だと思います。「何とかは何とかにまとめなさい」みたいなことではなく、具体的でハードルが低いものですね。
 そこで、こんな本を見つけました。箱とファイルと紙だけ アナログ整理・改善術というサブタイトルの「箱」が気になったのです。実は、手書きメモの仮置き方法と内容の進化とデジタル記録の方法でちょっと考えていたことがあったものですから。


 もっとも、「箱」の部分は物足りないので、たまたま、メモ用紙より少しだけ幅が狭い菓子の箱があったのでそれを使って、思いつきを書きとめてはそこに入れ、一日のまとめに、iPhoneのアプリ「Plain Text」に書き込むことにしました。メモ用紙も、「MDペーパーパッドA6スリム」http://www.midori-japan.co.jp/md/products/pad.htmlという横長のもの見つけていたので活用できることになりました。
 これにより、自動的に「Dropbox」に保存されて、クラウドの活用になりました。この本でも言っている通り、アナログ情報を生かすポイントは「取り出しやすさ」で、そのためにメモ用紙より狭い箱を使って斜めの状態で置くようにしたんです。平らになったのでは出しにくいし、はみ出していることで気になって、手にとって読むし、スマホに入力するときにさらにアイデアを膨らませるというわけです。
 ノート使いのコツも、書き込みのための余白づくりは、ヒントですね。見開きの左ページには左端に、右ページは右端に縦に線を引いて余白をつくり、疑問や気づきをノート本文とのつながりが分かりやすい位置で書きとめる方法や、ノートした記録や情報を改めて精査するときに、思考の発展をあるていどまとまったものとして書き込むためのノートの下部に横線を引く方法などは、すぐに使えますね。この二つを合わせたのが、コーネル大学式ノートのレイアウトだということですが、私なりのポイントは、この余白は使わなくてもいいものだという軽いノリでいることです。無理して余白に何か書こうなんて思うとおっくうになってしまいます。
 それと、明るいブルーのインクの細字の万年筆を用意しておくと書き込みにメリハリが効きます。私には赤インクは少し強すぎるように思えるので。

 次回は、この箱メモ方式を活用して、東京電力の問題について考えてみます。