新年といえば京都の庭でしょう

ぺんぎん堂の飯島です。意見は私個人のものです。

冬至 第六十六候『雪 下(わたりて) 麦 出(いずる)』

 快晴です。旬のくだものは金柑、最近はあまり食べていないですね。
 今日の珈琲は「インド・モンスーン」です。こちらも久しぶりですが、すっきりした味わいで、美味しいです。


『庭』をつくるということの深層

 新年、ということになれば、やはり京都でしょう。そして、さまざま、静かに考えて、スタートしていくには、庭と向き合うのが一番です。ということで、2016年、この本から始めていきたいと思います。

一度は行ってみたい 京都「絶景庭園」 (光文社知恵の森文庫)烏賀陽百合 著)



 著者によれば、「庭はそれぞれの国の宗教的な”天国”や“極楽”などの理想郷を表す役割を担っている」とのことですが、そうだとすれば、これはなかなか、大それた行為ということになるでしょう。そして、京都の、特に寺院の庭は、宇宙や極楽を表していると言われます。しかし、石組や苔をながめて、庭の景色を見つめて、さて、どうでしょうか。
 本書の読みどころは、変に哲学的ではないところです。素直に庭を眺めて、心のままにいろいろ感じるのがいいのでしょう。ちかくの、庭を堪能した後に休憩するのにちょうどいい、<オススメの店>が各庭の〆のページに掲載されているところもいいです。
 行きたい庭、東福寺重森三玲の庭は行きたいです。著者ならではのエピソードは、本書を読んでいただくとして、本書を読んで気がつくことは、庭は、縁側きざはしに立って眺めるのもではなく、座敷に座って、眺めるものだという、三宅徹氏の写真の示唆でしょう。二十三の庭園が紹介されています。あなたが言ってみたいところがきっとあるでしょう。
 これらの庭を、許されるならば、出来る限り早朝と、閉園時間ぎりぎりの夕刻に、二回行ってみたいと思います。実現できるだろうか?あきらめないでいましょう。



Amazonでどうぞ