多摩に特化したカフェの本、それもかなり変化球
ペンギン堂の飯島です。意見は私個人のものです。
処暑 第四十二候『禾(こくもの) 乃ち 登(みのる)』
カシマ君が気にしていたのは、「紫式部」でした。ようやく紫になりつつあるところです。
旬のさかなは「鰯」です。焼くときの煙やにおいの問題があり、家では、しばらく食べていませんね。しばらくといっても、年の単位ですが。
今日の珈琲は、「ブルンジ・キビンゴ」です。ときどき、「モンスーン」を買いに行く高円寺の豆屋さんで、見慣れない、鉄色?の珈琲豆を見かけたので、聞きなれない名前とともに興味を惹かれて購入したものです。調べると、「ラムレーズンのような甘い香り」とかありました。ブルンジは国の名前で、アフリカの国土面積が北海道の三分の一程度の国だそうです。産業はコーヒ豆の生産がほとんどというのですから、厳しいでしょうね。
おいしい豆です。温度、焙煎度など、最適値を知って、購入で、ブルンジを応援しようかとも思いました。
こちらも意志の強いコンセプトのカフェ本
喫茶店やカフェの本は、いまは、巷に氾濫しています。そして、本の情報を頼りに一度は訪れるのですが、継続して馴染みになれるお店はやっぱり限られますね。
タイトルが気になって手にしたのが本書ですが、しかし、取り上げられているお店を見ると、けっこう変化球です。つまり、知らなかったお店が多いのですよ。しかも、知らなかった理由が、「多摩」というところにあるような気がしました。
『多摩とってもすてきなカフェ』(オフィス・クリオ 著)
「多摩」、という角度はめずらしいと思いました。まあ、さすがに吉祥寺が多いのですが、三鷹も、東小金井も国分寺も国立もありますし、福生や京王八王子などもそつなくカバーしていますが、武蔵境や、新百合ヶ丘はないなど、JR重視の編集かも。とにかく不思議なピックアップです。
最近、母親が三鷹の老健施設に入所したので、週に一度は、吉祥寺や三鷹に行くのですが、そのなかで、三鷹の雰囲気が馴染めてしまって、こんな風だったかと自己認識を新たにしていますので、本書は適当でした。
しかも、「多摩」とつく、「上等なランチ」(わざわざ上等とつくところが)、とか「ケーキ屋さん」とかが出版されていることを知り、メイツ出版株式会社について、思わずホームページhttp://www.mates-publishing.co.jp/を見てしまいました。
一種の、「地産地消の本づくり」とでもいうようなことが、会社の理念のようです。その地域に住んでいる人に、まずは、その地域に住んでいる人に役立つ本をつくってもらうというのは、まわりまわって、その地域に住んでいない人も、こんないいとこ、いいお店があったのかって、やがては知られ、人の流れができていくということなのでしょう。
住んでいる人だから知っている、住んでいる人しか知らない、そういう情報は、ありきたりのお店の本では得られないでしょう。
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