このノートが使いたいから、なんに使うかを考える、ありです。

ペンギン堂の飯島です。意見は私個人のものです。

寒露 第四十九候『鴻鴈(こうがん) 来る』

 旬のくだものはアケビだそうですが、あまり食べたことはありません。朝夕冷え込む日が続いています。鍋物の季節が到来しました。海老と鳥の肉団子の鍋がいいですね。
 今日の珈琲は「パナマ」です。タックスヘイブンがどうであれ、すっきりとした、癖のない美味しい珈琲がはいりました。家のわきの通路で毛虫を発見しました。それも二匹ですが、これからさなぎになり成虫へ羽化するのか、それとも、越冬するのでしょうか。ふと、古文の教科書に載っていた「虫愛ずる姫君」を思い出したりしました。
 吉祥寺の昔いっていた蕎麦屋の帰りに、思いついて「ロフト」に寄りました。10月はじまりの手帳が出ていると思ったからです。特段に必要がないのですが、眺めるだけで楽しいものです。

 iPhoneのアプリで日程管理をしています。予定とタスクの入力ができるのですが、時間を入れないタスクで扱う日程がほとんどで、よっぽど正確な時間確認が必要なものだけ、予定にしています。どっちかというと、予定ではなくて、「イベント」という感じで、イベントですから、時に参加しないこともあるわけです。
 ロフトで、「こと録手帳」というのを発見しましたが、これは、時間軸でダイアリーが組み立てられていなくて、緩いマンスリーの一週間がごく少ないスペースで並んでいて、あとは自由に、何でも書ける空白が二ページにわたって広がっているというものです。
 ところで、ダイアリーとか手帳とかいうのはいつから始めるのがいいのでしょうか?大概は、正月からということでしょうが、年度で4月からとか、10月はじまりというのも定番で、月曜はじまり、日曜はじまりとか、いろいろです。個人的には、曜日は日曜から始まっているのが混乱しません。

 まあ、24節気でカレンダーをつくるのは、今の生活とちょっと離れて、かえってどうかと思いますが、マンスリーではなくてウイークリーで1年をとらえるのも一つではあるでしょう。

 手帳とかノートというのは、どんなことのために使うかをあらかじめ決めて、それにあったものを選ぶというのが大概のように思いましたが、それとは逆に、使いたいノートや手帳があって、それをどう使うかを考えるという選択もあるのですね。例えばイギリスの「スマイソン」の手帳とか、フランスの「モレスキン」のノートです。
 そして文字通り、モレスキンの手帳をどう使うかという本が今回ご紹介する一冊です。


モレスキンのある素敵な毎日中牟田洋子 著)



 著者はモレスキンファンサイト「モレスキナリー」http://moleskinerie.jpの管理人さん。本書を書く必然性は断然高いというものです。今更ヘミングウェイゴッホが使用していたなどということより、使い勝手の良さと、何とも言えない満足感は否定できないところで、私も、今使っているツバメノートのB6からどうしようかなどと、心が揺れたのでした。
 「ライフログをつける」、「ノートに収集する」、「インスピレーションを刺激する」、「ノートをカスタマイズする」という4章からなっている本書、なんでも帳や読書ノートなど、参考になったところもたくさん。
 サイズ的にはたくさん書けるラージもありでしょうが、ポケットサイズが本来かなとか、いろいろ考えますね。いかん、心が傾く。

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