ゆるい文具の世界と、おばあさんの「ひらめき」

ペンギンの飯島です。意見は私個人のものです。

寒露 第五十一候『蟋蟀(きりぎりす)戸に在り』

抜けるような青空もいいですが、秋の空には雲もまた風情を添えるように思います。

旬のやさいは青梗菜、炒め物がポピュラーですが、私は案外好きです。

今日の珈琲は「パプアニューギニアエチオピアモカ」のブレンドでした。自分でブレンドしてみました。どちらをベースにするのかで味は違います。私の場合、2:1の割合でやっているのですが、果たしてどうでしょか?これは果てしない迷宮に踏み込むようなものです。ストレートも決して単純ではありませんが、ブレンドに比べると、わかりやすい気がします。


 文房具およびそれに関係した本というのは、機能性とか使い心地を中心とした、どちらかというと男性的な本と、皮膚感覚て、なぜかこの文房具が好き、というどちらかといえば女性的な本があるようです。そして、最近は、男性的な本よりも、女性的な本のほうが、文房具をめぐる書籍の世界では優勢になりつつあるように感じます。機能や歴史、ブランドの蘊蓄というのは、ある意味、自分とは離れた、客体としての文房具の世界で、今は、「私の」文房具という主体と一体のモノというとらえ方が主流なのでしょう。
 そんな、感性で語る文房具の世界について、二冊の本を取り上げました。


カワイイおばあさんの「ひらめきノート」田村セツコ 著)





 まず、タイトルと表紙の絵が持つギャップに、大概の人は、本書を手に取っちゃいますね。自分を励ますノートなんですが、何が書いてあるのか、書かれてきたのか、本書を読んでいただくしかないのですが、明確な論理で貫かれていなくても良いんだという、安心が結構男性にも聞きますね、多分。鏡のように自分の姿が映し出されるような感じがするところが良いんでしょうね。


さて、二冊目は、この本です。


文具に恋して。菅未里 著)



 これは、ソムリエール(女性なのでソムリエではなく)の本です。何についてかといえば、それは当然、文具との暮らし方についての案内です。前掲書の著者も同じような言葉を著作の中で使っていました。
 本書の著者は、どうやらウォーターマンシェーファーの万年筆が好きなようです。すいすい読めて、何となく元気になって、そうかそんな文具があったのか、と、自分と違う視点で文房具の世界を垣間見せてくれる本、文房四宝をめぐる中国文人の世界から、「かわいい」の世界をちょっと覗いてみるのもいいのでは。

Amazonでどうぞ