ポインターは止めて使え!

ペンギン堂の飯島です。意見は私個人のものです。

霜降 第五十三候『霎(こさめ) 時々 施(ふる)』

iPhoneで撮ったらなんとも深い空の蒼さになりました。

 旬のやさいは薩摩芋とか。くだものは林檎です。さて、冬支度と初秋の身支度と、実に困ります。
 今日の珈琲は「ブルンジ・キビンゴ」でした。ブルンジという国はアフリカの、コーヒーしか資源がない小国だそうですが、最近、ニュースで見かけました。国際刑事裁判所からの離脱を正式に国連に通告したというニュースでした。背景に、有色人種、特にアフリカ人を迫害し辱めるための白人による法廷」という批判があるとニュースは伝えていました。
 ノーベル賞について、ボブ・ディランやコロンビアの大統領の受賞についての背景について語っているネット記事を読んでいたら、その人が音楽家で、音と脳の関係、「聴く」という能力「聴能力」についての著書のある人だということを知りました。実は、私は人の話を聞くことを仕事としています。と同時に、伝える能力というのも、聴く力によって左右されるのではないか、とも思っています。プレゼンテーションの力について知りたいと思っていたので、本書を読んでいましたが、ちょうど重なるものがあって、重層的になってきました。ノーベル賞の思わぬ副産物です。
 さて、聴くことの関しては次の機会ということで、まずは、伝える力、発表力についてです。


「プレゼン」力 ~未来を変える「伝える」技術~伊藤穣一山中伸弥


 「一番伝えたいことはなにか」、これが定まらなければ、始まりません。同時に、「結局人の心を動かすのは最後にはリアルな言葉なのだ」とも思います。登場する二人は、当代きっての「知の巨人」、この二人には意外な共通点があるといいます。それは、二人とも初めから決めた道を順調に進んできたわけではないということです。道を切り開いてきた力の一つが「プレゼン力」だったというのです。
 本書は2015年1月1日に放送されたNHK「スーパープレゼンテーション新春SP 伊藤穣一×山中伸弥 未来を語る」をもとに、新たに取材・インタビューを行い、加筆、再構成したものだといいます。
 中身を語るわけにはいきませんが、一つあげると「ポインターはぴったと止めて使う」というのがあります。しびれる指摘です。言わずもがなですが、面白くて、ためになります。




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