うずまきは何を語る

 東京に戻って、なにはともあれ行ってみなければと思っていたのが、自由が丘でした。ここの「ロール屋」http://www.jiyugaoka-rollya.jpのロールケーキが気になったからです。知らないところで気になるところは行ってみよう、京都で、やっぱりそうだよなあと、あらためて自分のやりかたを確認した思いがしたのです。
住所を頼りに探し当てたお店は、繁華街のはずれに近いところにありました。ロールケーキだから当然とはいえ、このうずまきはきになります。天才バカボンのパパのほっぺたのように思えてしまうのは、年代でしょうか。
 おいしいケーキを買いに行くということは、大の男の日常ですね。中村軒と同じように、ここでも元気のいい女性がたくさん働いていました。今回はそこまで手が回りませんでしたが、きっと関連したコーヒーや紅茶も飲めてその場でケーキが食べられるお店があるのでしょう。何となくケーキの類はそこで食べたいとおもいますね。包装紙や箱、お店の名刺にまでこのうずまきがほどこされています。ケーキにもうずまきがついています。ロールケーキだから当然じゃないの、ということはまっとうな意見でしょう。でも、なんでロールケーキなのか、いろいろなものが巻ける楽しさでしょうか、巻き寿司に似て多様です。モンサンクレールhttp://www.ms-clair.co.jpもありますし、天空の茶園http://www.tsujiguchi-chaen.jpもありの辻口博啓氏ですから。
 今回、「なんで自由が丘ロール屋のロールケーキなの」か。ロールケーキに何となく魅かれるものがあり、加えて、それは、自由が丘ロール屋の季節を楽しむロールケーキを読んだからです。それと、こういうことが日本を元気にすることだという気がしたからでしょうね。
ショートケーキでもなく、モンブランでもなくガトーショコラでもない。ロールケーキ、それも作り方も楽しむというのですが、私は食べることを楽しもう、と本を読んで思ったのです。おいしそうだから。もちろん、期待は裏切られませんでした。和菓子も洋菓子も好きですね。ちょっと前までシナモンとグアバ茶で節制したので、少しは甘いものを食べても大丈夫と、自分で決めています。少しね。