石鹸の匂いと加齢臭

人鳥堂の飯島です。
 昔、お世話をしたことに感謝をされて、時節になると石鹸を贈ってくれた老婦人がいました。律義な方でお亡くなりになるまで、ずっとたずねて見えて、押しつけるように石鹸を手渡すと、一礼して、くるっと身をひるがえしてお帰りになるのでした。おかげさまで、その石鹸を使って入浴しています。

 先日、テレビを見ていたら、加齢臭など、男の匂いを取る石鹸のコマーシャルが流されていました。その成分を見ていて「柿渋」という文字を見て、そして結構な値段であることを知って、「そういえば、同じような石鹸の話があったよなあ」と思いだしました。紹介したことのある『ニッポンの風景をつくりなおせ―一次産業×デザイン=風景』に出ていた埼玉県皆野町の「男の石鹸」です。こっちの方が、早かったように思ったのです。アマゾンで探したらありました。
 テレビコマーシャルを見ていたら、取り上げておきたくなったので。