ここも「スリバチ」だった

 人鳥堂の飯島です。意見は私個人のものです。


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散歩の本
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「わき道に逸れてみたら、そこはスリバチだった。」で始まる本書は、先に紹介した『地形を楽しむ東京「暗渠」散歩』と同じ株式会社洋泉社から発行された、散歩の本で、そのタイトルは『凹凸を楽しむ 東京「スリバチ」地形散歩』です。


 「はじめからスリバチを目指したわけではなかった。通いなれた表通りからちょっと裏道に入っただけだった。しかしそこには、平坦な表通りからは想像もつかないスリバチ状の窪地と、窪地に佇む見たことのない町が広がっていた。」という文章に出会ったとき、もうあなたは、スリバチの町に引き込まれていないだろうか。
 関東地方では台地上に刻まれた大小無数の谷間を「谷津」とか「谷戸」と呼ぶとと本書にありますが、そういえば、「谷津遊園」なんてあったなと思い出すだけでなく、私ごとながら、母校の小学校の名前は「中野区立谷戸小学校」だったのです。
 本書に紹介されている、六本木、麻生・白金、四谷、本郷、渋谷、雑司ヶ谷、碑文谷、世田谷、幡ケ谷、・笹塚、大久保、田園調布、赤羽、成増、日比谷、日本橋、あなたのお近くの地名ではありませんか。スリバチを楽しみに出かけるのもいいかもしれないです。
 本書中に掲載された「スリバ地図」でスリバチの町の魅力を知ることができるが、さらに、以下の書籍があることもご紹介しておきます。


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地べたで再発見! 「東京」の凸凹地図