この際、健さん主演で『六兵衛』はどうでしょう

人鳥堂の飯島です。意見は私個人のものです。

霜降 霜始めて降る

今日の珈琲
リビアンクイーンは、温度のよって苦味が違います。


高倉健さんの文化勲章受章おめでとうございます
 45年くらい前に、池袋や新宿、そして中野で、オールナイト興業3本だてや5本だてで観て、また、小学校の体育館で『吼えろ唐獅子』をケンジ君たちと自主上映したりという、高倉健さんの単なるファンですが、今回の文化勲章受章のニュースは、ほんとにおめでとうと言いたいです。
 205本目の出演作『あなたへ』を観に新宿の映画館に行った時、私もそうでしたが、私より年配とおぼしき夫婦連れが半分近く席を占めていて、時がたったのを実感しました。
 

健さん主演で映画化して欲しい
 そんな折、これは是非高倉健さん主演で映画化してほしいなと、勝手に願望してしまったのが、浅田次郎著『黒書院の六兵衛 (上)』、『黒書院の六兵衛 (下)』です。

  

 勝海舟西郷隆盛の談判により無血開城になった江戸城、そこに、官軍への江戸城引渡しの上で障害となる驚天動地とも言える事態があった。それが、『黒書院の六兵衛』です。尾張藩の下級武士にして、にわか仕立ての官軍として引渡しの下見役に、勝海舟が語った、一言も喋らずに黒書院に座って動かない謎の旗本、的矢六兵衛がそうです。語らない彼の様々を、周囲の登場人物たちが語ることで、驚きの事実が次々と明らかになるのですが、そのことが、また次の謎を産んでいきます。めくるめくような浅田次郎の小説世界にぐんぐんと引き込まれ、たまりません。
 とにかく、面白いです。是非ともの一冊です。
 そして、最後の胸迫る場面、やはり、ここは高倉健さんだろうと。


Amazonでどうぞ