『小椋佳 生前葬コンサート』を読む

人鳥堂の飯島です。意見は私個人のものです。

大雪(たいせつ)『さけの魚群(うおむらがる)』


 早朝の空、今日は実に寒いです。珈琲はアラビカ・モカですが、ストレートだけでなく、ブレンドの魅力を探ってみる必要があると思います。そうした視点で、珈琲豆について関心を持っていきたいと思います。

「けりをつける」という言葉の意味で、文章が始まる小椋佳著『小椋佳 生前葬コンサート』を読みました。

 四日間で少なくとも100曲歌うということにした歌の、「当該コンサートで歌うことを予定している歌のタイトル、それぞれにかこつけて思い浮かぶことを書き綴って」みた本書は、「遺言状と呼ぶにはふさわしくない」とご本人が語っているし、読む人もそうは思わず、意外なエピソードが聞けるかな、くらいの感じでいいのでしょう。
 それよりも、自分は小椋佳の歌で、どの曲が好きかということからページをめくるのも読み方の一つでしょう。ちなみに私は、『俺たちの旅』から読んで、意味不鮮明な歌だという作者の感想と「青春時代に抱いた茫洋とした夢が、果たされないまま、青春時代を過ぎても心に過るという、やや哀感を帯びたノスタルジックソングである。」というくだりに、何の違和感もなく、そうだと思いました。青春の真っ只中にこのテレビドラマを見ましたが、歌よりはドラマそのものでしたし、歌に惹かれるようになったのは、40代に差し掛かってからだったようにも思いますから。そして、『ただお前がいい』の歌にも。さらに、『身辺抄』のときにとぶ『追憶の野兎』が気になるのです。

 そうでした、『小椋佳 生前葬コンサート』は、2014年9月の予定だそうです。

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