『有川浩の高知案内』を読む

人鳥(ぺんぎん)堂の飯島です。意見は私個人のものです。

定点観測・東天

晴れる前の東の空です。突然、小学生のころの夏休みの朝を思い出しました。

啓蟄 第七候 『蟄り虫 戸を 啓く』

 春への体の調整が大事なような気が、今朝、血圧をいつものように測りながら思いました。そのうち、「ああ、今年もまた、春が迎えられた」と、感謝と実感の歳を数えるようになるのだろうとも思いました。

今日の珈琲

 ペーパーフィルターが切れたので、『カフェ・グレコ』のエスプレッソ・ローストでした。


さすがに、「尾長鳥センター」はなし

 高知の、といっても住んでいるのは南国市ですが、ムラカミ君から、毎年、文旦とか新高梨が贈られてきます。現役時代、何度も日帰りで高知市には行きました。仕事で泊まった記憶はないです(あったとしてもおぼえていません)。媒酌人として先方のご両親にご挨拶に行ったときに、一泊したことが記憶に残っているだけです。その時にも、ムラカミ君には車を運転してもらったりして、お世話になったのでした。そして、観光で訪ねた、「尾長鳥センター」、無理やり妻は尾長鳥を手に持たされて、センターの女性に写真を撮られた(有料)のでした。
 さすがに、この、「尾長鳥センター」は紹介されていない、有川浩案内『有川浩の高知案内 (ダ・ヴィンチブックス)』は、一泊二日でいく、高知観光案内ですが、作家の著作を知る人は、意外と思うか、やっぱりね、と思うか読んでのお楽しみです。


 私の場合、作家にかかわる本はこれが一冊目です。なんじゃといわず、つまり、作家のふるさと観光案内と思わず、滅多にない(ここの説明は手間がかかるのですが、京都や金沢という土地で、知られざる、地元の人だけが知っている「微妙な観光スポット」を紹介する土地として、高知というのはそこまでメジャーじゃないけど、「有川浩の」というタイトルには、そういう雰囲気がありますよ。)しかも、一泊二日でというところで、手に取ってしまったのです。
 「いわゆる観光施設や旧跡をあまり案内していないことに、驚かれる方もいらっしゃるかも知れません。」と案内人は語っていますが、私は驚きませんね。「はりまや橋」を見て以来、観光施設や旧跡は、なくてもよくて、自分の目と足で、面白いものを発見するという姿勢を、高知ではより強く持つことが大事と思っていますから。その意味で、本書はぴったりです。本書と重なる場所は、「高知城」と「龍河洞」という鍾乳洞ですから。つまり、「へんろいし饅頭」、「ミレービスケット」をはじめ、発見の楽しみに満ちている、ということです。
 蛇足ですが、今書いていて思い出しました。この鍾乳洞の出口が、なかなかでしたね。
 この本で、作家の作品が気になれば、巻末、作家の著作リストもあるという、便利さもあります。


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ミレービスケット 

 

お土産用もあるとか