『職人』もいいかなって

人鳥(ぺんぎん)堂の飯島です。意見は、私個人のものです。

立夏 第二十候『蚯蚓 出る』

 ミミズは、他の動物よりも冬眠から覚めるのが遅いそうで、啓蟄を過ぎて、今頃はい出してくるようです。
 昨日は、本当に久しぶりに小田原に出かけました。かなり前に通って、『小商いのすすめ』http://d.hatena.ne.jp/auditor28/20120712/1342054448で使った写真の本屋の前を通り、海岸へ向かいました。潮の香りはそれほどでもありませんでしたが、気持ちのよい空気を吸ってきました。帰りには、駅弁も買って。今日も好い御天気です。
 今日の珈琲は、「ペルー・メキシコ」のブレンド


細くても、『手仕事』への流れはある時代へ

 ずっと前に、正確に言うと、11年くらい前に、『蛙月庵』https://twitter.com/azuki_ananさんの、「冬眠返上 『小さな年越しお支度展』』弐」の案内はがきを、たぶん、仏像のある、中野五差路近くの喫茶店で手に入れていました。以来、手元にありますが、私の住んでいる近くの、桃園川緑道のわきに住所があったこともそうですが、デザインマインドとプリントゴッコの印刷に惹かれていることが理由の99.9%です。
 ということで、手紙社『レトロ印刷の本 わら半紙、蛍光インク、ミシン製本…かわいくてアジがある印刷の楽しみ』を取り上げるのに、理由の説明はいらないと思います。


 まず、レトロ印刷のそもそもが語られ、さまざまな印刷物の紹介があり、レトロ印刷の原稿作りまでが案内されています。レトロ印刷というのは孔判印刷のことで、つまりは、プリントゴッコと同じ原理の印刷術です。時代ですから、デジタルもきちんと使っています。そして、商品化して販売するまでのことも紹介されています。まあ、「小商い」そのものでしょう。ここまでくると、ここではなくてもうひとつの、小規模事業・自営業のこともこれからの日本経済の大事な要素と考えている、ダイアリー『ニュートンの肩』でも良かったかなと思いますが。


オンリーワンの『職人』へのハローワーク

 健康上の理由で植え木の剪定職から引退せざるをえませんでしたが(通算二職目の引退です。)、このまえ、九州の刀鍛冶から東京の物産展にでるので、以前に売った葉鋏の研ぎをするから持ってきてはという案内はがきをもらいました。引退しましたが、刃物に錆を浮かせるようなことはしていなかったので、気持ち的にも、行かないでおきました。
 もうひとつ、屋内でできる『職』を考えていますが、そこで見つけた本が、ギル*バート編『日本でオンリーワンになるためのハローワーク 伝統工芸を継ぐ』です。



 ここでのポイントは、伝統工芸には携わる職人さんが激減していて、努力次第で、オンリーワンになりやすいということです。しかも、それが、好きなことならいうことはありませんね。ただ、本書の弱点は、2005年の発行で、データが古いということです。この本で関心を持ったら、弟子募集がどうなっているか、ほかの本であたってみることをお勧めしますね。「どんな本?」というあなた、Amazonの、本書のリンクで関連書籍は探せますよ。たとえば、『職人になるガイド―自分の技で生きる』とか、『新たなる生き方―伝統工芸職人の道』とか、あります。ぜひどうぞ。



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