地球上、字を書く動物は人間だけですよね

ぺんぎん堂の飯島です。意見は、私個人のものです。

大暑 第三十四候『桐 始めて 花を結ぶ』

 まさに、暦のとおりです。とにかく暑いです。外出には相当の勇気がいります。
 旬のさかなは、うなぎであることに異論のある人は、まずいないと思います。旬の野菜が枝豆というのも。
 今日の珈琲は「ブラジル」です。


「うまい」話しは、あります!

 最近、ふと隣のデスクを見ると、習字の練習をしている人がいたり、書道の展覧会の案内をもらったりして行ってみると、知り合いの人が何人かいたりします。
 一時は、絵などの教室が流行ったり、写真が、デジタル時代で、それに見合って見直されたりしていますが、ここにきて、きれいな字を書きたいとかいうだけでなく、頭脳の活性化、つまりは「ぼけ」防止の期待から書道についての関心が高まっているようにも思います。
 「書く」ということと、頭の働きと、情報の整理と論理の組み立てなど、はたまた、人にとって文字を書くという行為はいかなる意味を持っているのか等、哲学的なこと、人間存在について、そして、書く道具についての考察、文具への偏愛や、はたまた頭の体操まで、書くことの深遠さは限りないのですが、字がきれいに書けないという、極めて現実的な悩みに的確に答えを見つけようとすると、手本をなぞるような、これまでの方法を超えるものはそうないと思っていましたし、地道な努力がなければ、上達の道はない、「ローマは一日にして成らず」は、いつまでも、普遍の原理と思えていたのですが、根本知著『読むだけで「うまい」と言われる字が書ける本』という、「うまい」話しの本があったのです。




 「本書は、文字を書くコツを整理し、系統立てた上で、その法則を伝えることを第一の目的とし」ているので、「その法則を記憶・練習すること」で、「格段に文字が美しくなる」のであれば、それに越したことはないのです。そして、実際に試してみると確かに、文字を書く時の意識の働きが違うことを実感します。それと、運筆の順が違って覚えていたんだなということや、書き順で文字の形の合理性が納得できたりするので、まあ、試してみてはいかがでしょうか。むかし、日曜日の午前中、中学生の2年間くらい、近所のすし屋の奥座敷で習字の稽古をしていたことがありました。ひらがなに移るくらいのときにやめてしまって、かえって、中途半端になって、時はきれいに書けなくなただけでなく、統一感のない字を書いています。
 そこで、この本を読んで、ちなみに私は、自分でみるところ、少し形が整ってきたように思います。もちろん、贔屓目に見ていますが。

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