レシピ本にも地方創生のヒントが

ぺんぎん堂の飯島です。意見は、私個人のものです。

白露 第四十三候『草の 露 白し』

 今日は晴れていますが、依然として大気の状態が不安定、のようです。この大気の状態が不安定という言葉も、きっと日常的な言葉になりつつあると思います。
 今日の珈琲は「ブラジル」です。


老舗、伝統の技、当事者に聞くレシピの本

 レシピ本の正しい活用というのは、もちろん、レシピに従って料理をすることですが、その先に、自分なりの工夫というか、好みのひねりを加えることです。そんなの、言われなくてもわかってますよということもまた、当然なのでした。
 取り上げられている食材に関心があるだけでなく、その食材の背景とかかわりに興味を持って手にしたのが、株式会社ミツカン監修『日本一お酢を売っている! ミツカン社員公認 お酢レシピ (ミニCookシリーズ)』と、兵庫県手延素麺協同組合監修『料理帖 揖保乃糸 (ミニCookシリーズ)』の二冊です。



   


 「ミツカン」は、むかし、半田市に視察に行ったときに、たまたま、発祥の地であることを知ったという縁がありました。お酢は好みの調味料でもあり、塩分制限をいまだに自らに課している私としては、大事な仲間のようなものです。しかし、単純なきゅうりとワカメの酢のものでも、奥が深いのに、こんなにバラエティーの豊富なレシピと、基本の合わせ酢8種が示されている本書は、便利です。私はこのレシピの中から、さっそく、「豚とセロリのさっぱり煮」を、つくてもらいました。さらに、「ザワークラフト風煮込み」もメニューに加え、「コロコロ豆カレー酢」は自分でもやってみようと思っています。


 手延べそうめんのほうは、本の装丁が、赤帯の「揖保乃糸」の上級品の包装そっくりの装丁ですが、黒帯の特級品「三神」でないところがいさぎよいというか、まあ、良く知られた揖保乃糸というのは上級品のほうでしょうからね。
 こちらは、兵庫県たつの市を中心とした、3市2町(郡)にまたがる、およそ460軒の生産者がつくるそうめんの総称で、「三神」と呼ばれる一等級のそうめんは、限られた組合員しかつくることのできない最高ランクのものだそうです。私は全く知りませんでした。ちなみに、帯の秘密はここに書いてあります{http://www.ibonoito.or.jp/feature/obi.html]。
 めざすは、「鶏そぼろのしょうがあんかけそうめん」ですが、「鶏南蛮にゅうめん」も良いなあ。

 地方創生の素材は、普段の生活の中にあるということでしょう。そういうのを間違えないことが、経済を考えるときに肝心なことだと思います。

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