あるのですね、チャンスは

ぺんぎん堂の飯島です。意見は、私個人のものです。

寒露 第五十一候『蟋蟀(きりぎりす) 戸に 在り』

 「アリとキリギリス」の話を思い出してしまいそうですが、だんだん寒くなってきました。旬の果物は『栗』ということですが、お赤飯に次いで栗おこわが好きですね。
 今日の珈琲はピーベリー種の「ハロウィンブレンド」でした。


輝きは本人が決めている

 大臣辞任のニュースが世の中をあかけ回り、永田町を騒然とさせているかの雰囲気がメディアで醸成されているように見える中、それほどでもない世間の雰囲気にのるように、私は、小田原に出かけて、ぼんやりと海を見ながら、柳屋ベーカリーで買ったアンパンを食べていました。

 
 辞任されたご本人の問題はさておき(政治資金規正法違反や公職選挙法違反は、政治家にとってはそもそもの大事な規範であることは当たり前です)、これまでも、大臣辞任と首相の任命責任が問題にされるケースが多々あったと思いますが、今回は、その任命責任の中味とは何なのかということが気になりました。アメリカのように、資格審査は行われるのでしょうか。行政機関の長の権限に、特定秘密の指定等が加わる時代、行政手腕を買ってということや、その他の事由によって大臣を任命する首相の責任は、それに見合った自己申告と調査のシーリングが不可欠になりつつあるのではないかと思いますが、詳しいことは承知していないので、このことはここまでとして、『女性の輝く時代』について、基本的には、だれかが決めるということよりは、ご本人が決めることなんでしょうが、そのための男性に比べて高いと思われるハードルを、制度の面から改善できるということであれば、それはだいじなことでもあると思いますが、まずは、意志ありき、でもあるのでしょう。
 さて、川内有緒著『パリの国連で夢を食う。』を読むと、そう思います。



 2000倍の倍率を勝ち抜いて、パリの国連機関で働いた、著者の5年半の実体験をもとに書かれた本書は、しかし、「将来国連を目指す人にとっては、あまり役に立つことはないでしょう。」という本です。守秘義務のある職務でもあったということですからなおのこと。まあ、「国連職員たちのおかしな日常ライフや、巨大組織ならではの舞台裏くらいは、垣間見られることと思います。」とあるように、かなり、「えっ」という場面もありますが、「転機というのは、けっこう何げなくやってくるものらしい。」という冒頭のように、転がり込んできた国連採用面接のメールから始まる本書には、ダイナミズムが満ちています。やりたいことを見失わなければ、行きつくものだと。


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行政機関に訂正、一字加筆しました。