左京区のパン屋さん、良いです。

ぺんぎん堂の飯島です。意見は、私個人のものです。

小雪 第五十九候『朔風(きたかぜ) 葉(このは)を 払う』

 まず、空模様で、ひと際、寒さを感じてしまいます。
 旬のやさいは、「椎茸」だそうで、鍋になくてはならない食材です。
 今日の珈琲は「コロンビア」です。

実用書ではない『京都の本』、いかにも京都です

 いろんな京都の本があることが、京都というまちの懐の深さでしょう。どこまでも手が伸ばせる、限りがない感じがしますね。本書の著者は、「景文社一乗寺店」となっていますが、その理由は、「はじめに」をお読みいただくとして、本書、恵文社一乗寺店著『新版 本屋の窓からのぞいた京都 ~恵文社一乗寺店の京都案内~』は、「実用書としてではなく、良く知られた観光都市・京都の少し違った一面と、そこにあるいち書店のことを綴った物語、エッセイ集のようなものとして楽しんでください。」とあるのですが、旅人にとって、実用になる本でもあります。




 名前は、それこそ、実用書の京都本でも喧伝されているので知ってはいましたが、私が京都で行く書店は、ほとんど大垣書店の烏丸三条店です。
 六角堂先の『楽菜』に行くときの待ち合わせ時間や、神戸からの帰りに、宝が池の宿に戻る前に立ち寄ります。残念なことに、恵文社一乗寺店にはまだ行ったことがありません。
 一乗寺下り松には、詩仙堂に行ってみようと、一度だけ、バスを降りたことはありましたが、その後は、宝ヶ池から洛中に向かうバスで通り過ぎるだけで今日に至っています。ですから、次回は、ぜひとも行ってみようと思っているので、「ガイドブックの中のそれとは少し違う、パラレルワールドのような新鮮さと懐かしさ」が実用になるということです。
 写真がいいです。文字はいつも言うことですが、メガネが必要です。五章だての本書は、根を詰めずに読める見開き一ページで一テーマ、「古本の最大の魅力は、”いつもそこにない”ということだ。」とか、「当たり前のことだが、本を読んでも腹は膨れない。だからこそ食の本は実用的であってはならないのだと思う。」などの、『思い』に出会えます。ある種の「京都の感性」とでも言いたくなるような。
 お店も、知らないところ、入ったことないところばかりで、『左京区とパン』で紹介されている、叡山電車出町柳駅」構内で配布の『ぱんとたまねぎ』というフリーペーパーの、販売用小冊子には毎号知られざるパン屋さんが紹介されているというのは、気になります。最近私は、パンが好きなので。
 



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