心温まる深夜ラジオ小説『ラストレター』を読む
新年 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
ぺんぎん堂の飯島です。意見は、私個人のものです。
冬至 第六十六候『雪下(ゆき わたりて) 出麦(むぎ いずる)』
旬のやさいは「金柑」だそうです。年越しそばを食べた蕎麦屋さんの庭でなった種なし金柑を思い出しました。
珈琲は「グァテマラ」です。
おっと、意外なところでシンクロ
大晦日から元旦にかけて、さだまさし著『ラストレター』を読んでいました。
トイレに立って、テレビの映像を眺めたら、さだまさしが出演中、NHKの番組です。読んでいる本のこともあって、ちょっと眺めていたら、突然さだまさしが、「寺チャン、寺チャン」と手招きを始めました。呼んでいたのは、文化放送の寺島さんというアナウンサーでした。読みかけの小説の主人公と一字違いの寺島アナ、予感がしますね、当然。そこで、しばらく見ていると、ご本人が被り物をかぶって登場しましたが、やっぱり、本書を手にしていました。さだまさしとのやりとりで、「おしかったね、一字違いで、っていわれました。」と、周りの反応(これが勘違いで面白い)を伝える寺チャンは、むしろ、『ハッピー鈴木』(本書登場人物のひとり)のようにも思えましたが、それはともかく、意外なところで、本の世界と現実の世界とが、妙にシンクロして、最近では珍しいのですが、小説を一気読みして、元旦早々から、泣いたのでした。
最近、歳とったからでしょうか、吉田拓郎だけでなく、さだまさしを評価しています。まあ、ちょっと評価の位相が違いますが。さだまさしという人は、稀代のストーリーテーラーじゃないかと思います。小説でその手練ぶりは十分にうかがえますが、歌をきいても、情景とストーリーを語りながら、聴く人の心に、シーンとともに感情を思い浮かばせる、才人だなと思うのですが、とにかく、本棚で手にした判断が、アタリの一冊です。
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