これからの行きつけの店を京都で探す
ぺんぎん堂の飯島です。意見は、私個人のものです。
小寒 第六十七候『芹 乃(すなわち) 栄う』
突き刺すような寒気であったり、小春日和の陽気であったりと、寒暖激しい時期ですが、おしなべて寒さは一段と厳しくなってきているようにもいます。特に、仕事始めのビルの中は外より底冷えがして、たまりません。
旬のやさいは『蕪』ということで、最近は千枚漬を良く買います。
今日の珈琲は「インド・モンスーンAA アスピンオール」です。
暮らすような旅らしい京都本
「暮らす旅の最大の楽しみといえば、食に勝るものはありません。しかも京都の食は格別です。」その通りだと思います。そして、「行きつけの店をもつ愉しみ」を知ることが、暮らす旅の勘どころであることも間違いないところでしょう。
暮らす旅舎編『京都 食手帖 (京のめぐりあい)』は、もっともだと思う出発点から始まっています。
本書も、装丁画は吉村幸一郎作の木版画ですが、和モダンな感じと線の柔らかさが、前回紹介の本のマーブルタッチと違うようにも思えました。話しは本筋から離れるのですが、何とはなしに、『小津好み』などという言葉が浮かんだりしましたが、見当違いかもしれません。脱線ついでに、『ジョルニの本』のジョルニは「日々」ということなんだそうで。
本論に戻って、新たな行きつけをつくるのには、格好の手引きでしょう。そのためには、地図での確認が必須です。定宿から、いつものバスや地下鉄のアクセスコースとを勘案して、ここらあたりに「行きつけのお店」が欲しいと思うからです。
そんな私は、宝が池から洛中への道中が日常?で、バスが主体でしたが、今度から叡山電車で出町柳に行こうかと思います。バスなら、白川通を行くバスで。『㐂み家』とか、それと、嵐山で、「松籟庵」にかわる行きつけのお店を探すということでいえば、焼きあゆ寿司がぜひとも食べたい『嵐山 大善』です。そういえば、もうもうと湯気の上がる蒸籠が店先にあるような京寿司の光景を見たような記憶が微かにあるのですが、それは四条あたりだったか、遠い昔のことですが。
それと、弁当の情報は好いですね。「復路に福あり」です。
『盛京亭』に連れて行ってもらって炒飯と餃子を食べたのは、考えたらかれこれ40年前ぐらいになります。連れて行ってくださった人も昨年、点鬼簿に。そのころ近くで開拓した『鳥羽』という祇園にいたお姐さんがやっていた店もなくなりましたが、そのお姐さんとは宝が池からのバスで偶然出会ったりした思いでがありますが。
さて、これまでの行きつけの店に加えて、これからの行きつけの店を探す楽しみを持つ意欲が元気のもとになるようです。とまれ、ヒントがたくさんの、格好の手引書の一冊です。
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