興亡の「勝因」と「敗因」に学ぶ

ぺんぎん堂の飯島です。意見は私個人のものです。


清明 第十五候『虹 始めて 見(あらわる)』

 気温の上下が激しく、着るものに悩みますね。なにげなく見かけた道端に、山吹の花が咲いていました。花の咲く時期は、もう少し先の梅雨時のようにも記憶していたのですが。高校時代に、駅からの帰り道、山吹の咲き乱れる垣根が続く道がありましたが、そんなことも思い出しました。マンションの脇のちょっとした植栽と思って脇をみたら、なんと区立の公園でした。マンション建設の時のいきさつを思い出しました。
 さて、今日の珈琲は「モカ」です。


『絶滅企業』というのは?

 「絶滅」という言葉から連想するのは、たぶん「恐竜」ではないでしょうか。その「絶滅」に関わる感覚の本がありました。指南役著『絶滅企業に学べ! 今はなき人気企業に学ぶ10の「勝因」と「敗因」』がそれです。



そして、「絶滅企業」というのは、やはり巨大企業のことでした。「同様に、かつて一世を風靡しながら、時代の変化や不運が重なり、図らずも絶滅に至った巨大企業がある」、その巨大企業とは、「フォーライフ」、「大映」、「虫プロダクション」、「パンアメリカン航空」、「セゾングループ」、「アラビア石油」、「鈴木商店」、「中島飛行機」、「山一證券」、「満鉄調査部」の10社。成功事例よりも失敗体験の方が役に立つというのは頭ではわかっていますし、分かりやすい企画でしょう。今はない人気企業の勝因と敗因、よくある企画ですが、どこが違うのか?ひとつは、一世を風靡した巨大企業であることと、顔ぶれでしょうか。
 私としては、筆者の状況説明のように語られる、その巨大企業を取り巻いていた時代の雰囲気のようなもののなかの何を取り上げているかをみていくと、じつは、そこに、「勝因」、「敗因」として改めて分析されたものの実態が垣間見えるような気がしたことです。
 「パンナム」の章に、「かつて首都高速箱崎ジャンクションへ向かって走ると、マリンブルーに輝く巨大看板を見ることができた。「東京から世界へ」のコピー。」という文書があります。それを読んで、かつて、都議会の選挙の時に、都営地下鉄大江戸線の開通という実績を、「中野坂上からハワイがみえる」というコピーで表現したときのことを思い出して、関心をそそられました。
  航空業界の規制緩和は時代の宿命だったし、その荒波を被ったのは、パンナムに限らない。エアーフランスだって、ルフトハンザだってそうだったはずです。しかし、なぜ彼らは生き残り、パンナムは消えていったのか。
 『温故知新』、次の時代へ、知恵をつなぐことが大事ということでしょう。



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