そのクリックの前に考えよう、「安全ですか?」

人鳥堂の飯島です。意見は私個人のものです。

小満 第二十四候『麦の 秋(とき) 至る』

 久しぶりの雨で、紫陽花も元気になったように思います。
 今日の珈琲は、これも久しぶりに「モンスーン」でした。確かに違うなと思いながらも、美味いので深くは考えないように。


いきなり身近になったサイバー攻撃

 サイバー攻撃によって盗み出された(「流出」という言い方はいかにも事故のように思わせて、犯罪性や責任の問題を曖昧にしかねないと思っているので)個人情報や、防衛省や大企業などへのサイバー攻撃のニュースも、これまでは、遠い世界のことのように感じられていましたが、日本年金機構へのサイバー攻撃で、年金番号、名前、住所などが120万件を超える規模で盗まれたということで、わが身に関わる問題じゃないの、という気運が一気に日本国中に広がっているとみました。捜査や調査によって、事件(これも「事案」というよりは「事件」だと思うのですが)については、これから判明することが大部分ですが、その前に、一体、サイバー空間では日々、いかなるサイバー攻撃が繰り返されているのか、それがある日突然私たちの生活に、深く関与してくることもあるという、世界の実態を知るのに適切なサイトがあります。
 まず、『デジタル・アタック・マップhttp://www.digitalattackmap.com/では、リアルタイムでのサイバー攻撃の様子が可視化されています。攻撃者に乗っ取られたサーバーで構成されるネットワーク(ボットネット)に感染した地域が確認できるサイトもあるということです。
 さらに、自分が情報漏えいの被害者であるかどうかは、『グーグル・ハッキング・データベース』http://www.exploit-db.com/google-dorks/で調べることもできるというのですが、ちょっと確認したくないような気もします。試しに、ユーザーの名前を含むネットに流れているファイルを検索すると、ごっそり出てきます。
 最近の、『インターネット・オブ・シングズ』の掛け声で様々なモノがインターネットに接続する時代になっていますが、インターネットに接続した冷蔵庫がDdos攻撃のために乗っ取られる可能性が言われたこともありましたが、サイバーセキュリティーの担当者ではなくても、一度、こうした情報や対策のあれこれについて中村行宏・横田翔著『事例から学ぶ情報セキュリティ――基礎と対策と脅威のしくみ Software Design plus』に詳しく紹介されています。「へーそうなのか」という驚きがありました。



 こういうことは、難しいからと敬遠しないで、ざっとでも知っておくほうがいい時代になりました。そのボタンをクリックをする前に、ちょっと待てよと安全について一度考えるためにも。


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前書きを書きくわえました。