還暦過ぎたらジャズ、どうでしょう?

ぺんぎん堂の飯島です。意見は私個人のものです。

大雪 第六十一候『閉塞(そらさむく) 冬と成る』

 きれいに晴れあがっていますが、足下に寒気が確かな存在感でせまってきます。冬はやっぱり、ちょっとつらいです。
 今日の珈琲、「ツッカーノ・ブルボン」は、まずまずで、豆の分量と水温、湯量、そして、かけた時間換算の手間でしょうか。
 旬の魚は金目鯛、煮魚がおいしです。


 本を読んで音楽を知るということはありますね。中山七里さんの岬洋介シリーズで、ショパンやドビッシーを聴くことが増え、フェルディナント・フォン・シーラッハの小説で、モダンジャズを聴くようになりました。
 ビル・エヴァンスの『エクスプロレーションズ』、ザ・デイヴ・ブルーベック・カルテットの『タイム・アウト』、ハービー・ハンコックの『ザ・ニュー・スタンダード』を、バカンスで落ち着かない老弁護士が仕事が発生して事務所に戻る峠越えの車中で聴く場面がでてきますが、そこを読んで、リストされているアルバムをはじめて聞きました。
 それ以来のジャズなのですが、このジャズメンの、聴くならこの一枚をガイドするこの本は、おおまかなジャズのメインストリームを教えてもくれます。もちろん、読んだら、気になる一枚を聴かないと読書が完結しません。


マイルスからはじめるJAZZ入門 (オフサイド・ブックス)後藤雅洋 著)



 さて、本書の中で、私は、まず、ウェイン・ショーターに関心を持ちました。「発想やアイデアといった言語に置き換えられ、分析可能な精神方面より、もっと肉体に即した全存在から発せられるパルスが音楽となって表れ」ていると著者が語るウェイン・ショーター。つまりは、知的洗練とは違う次元の、原初的な、大地の底から湧いてくるものに、人は根ざしているとすれば、聴いてみたいと思ったからです。
 それと、還暦過ぎたらジャズだな、と思ったのです。




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