胡桃と『真田丸』

 ぺんぎん堂の飯島です。意見は私個人のものです。

立春 第一候『東風(はるかぜ) 解凍(こおりをとかす)』

 暦の上だけのこととはいえ、立春というのは、何とも喜ばしい気がします。
 旬のさかなは、伊勢海老だそうです。最近食べていません。さらに、旬のやさいは、蕗の薹、蕗味噌が良いですね。
 今日の珈琲は、「エチオピア・グジ」水洗いの「ブルーナイル」というきれいな名前がついていました。友だちのオサダ君に連れて行ってもらった、東中野の『早川亭』https://www.facebook.com/coffee-stand-%E6%97%A9%E5%B7%9D%E4%BA%AD-1405309703131441/info?tab=overviewで購入したものです。豆の段階での柑橘系の香りと、飲んだ時の酸味で、確かに珈琲はフルーツだという実感がします。個人的には、ジュピターの「モカ・マタリ」のノスタルジックな香りと味も良いのですが、こちらもとても美味しいです。


「45度」に秘密がある

 先日、JR『高円寺駅』の改札を出たところに店開きしていた野菜売りの露店?で、殻のままの『和胡桃』をつい買ってしまいました。胡桃の脂肪が健康にいいという知識の影響でしょう。胡桃割りがなければ食べられないと承知していましたのですが。
 確か、長野県あたりの産だと思いましたが、忘れました。問題は胡桃割りですが、百均には無いし、シマチュウでも、洋胡桃のものしかありません。和胡桃は堅いのです。そこで、探してみると、いろいろあるのでした。結局、次のような「和胡桃割り器」を購入しました。

 早速、割ってみたのですが、簡単ではないですね。そのとき、「45度にはいると、きれいに、スパッといくんですよ。」と食う見割り器を持っていますよ言っていた露店のある時のことばと、説明書きのイラストが結びついて、こんなもんだろうと胡桃の角度を考えて、割ってみると、きれいに割れました。こういう「コツ」が、あるんですね。

 そして、和胡桃と洋胡桃の違いなどについて考えているときに、大河『真田丸』の一場面を思い出しました。真田昌幸があれこれ策を練っているときに、その手の中で、ぐりぐりと胡桃が動かされていたのですが、あれは、和胡桃だっただろうか?洋胡桃ほどピンク色ではなく、大きさもそれほどではなかったようだったのだが、よく確認していませんでした。むかし、健康器具の一種として、胡桃が流行り、中国では「玉」でできた、文字通りの球をぐりぐりするのや、金属でできた球をぐりぐりすると、たえなる音がその本体の中からするものなどがあったことも思い出しました。



真田四代と信繁 (平凡社新書)丸島和洋 著)



 それはそれとして、こんどそういう場面があったら、確認してみようと思いましたが、確認と言えば、『真田丸』のシナリオのねらいはどこにあるのか、そんなことを、ドラマを楽しみながら、あれこれ妄想するために、気っと真田一族にまつわる書籍が、ワッと出版されるだろうなと思っていましたが(事実そうですね)、そのなかから、まずは、史実を押さえる一冊として、次の本を選んでみました。まあ、静かな本です。そして、本書と大河ドラマ真田丸』が、まったく縁がなかったわけではないことも著者によって語られるのですが、さらにちょっと驚くのは、真田氏について研究が進んでいるのは武田時代に限られているということです。そこに、ドラマの成立する余地もあるのでしょうが、「本書では最新の研究に多くを学びつつ、虚心に史料を読むことで私見を示した」とする本書には、「真田丸」をめぐるエピソードや、「大坂夏の陣」の際のあれこれなど、今後のドラマが展開されるときに、こういうシナリオにしたのは何故なのかなどを考える基礎認識になるでしょう。面白いです。
 これまた個人的なことですが、真田さんという頼りになる知恵者が私の現役時代を支えてくれました。いまでは、夫人も含めて、面影は思い出の中だけになってしまいましたが、山陰の出身ということでした。果たして、真田家とゆかりがどうであったのか、聴き忘れてしまいました。


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