知覚の技法は四つのAが核になる
ペンギン堂の飯島です。意見は私個人のものです。
小雪 第五十九候『朔風(きたかぜ) 払葉(このはをはらう)』
鍋がおいしい季節になりました。旬のやさいも椎茸だそうですから。それにしても、野菜が高いのには驚きます。
今日の珈琲は、「ブラジル」でした。普通のコーヒー豆ですが、ブラジル産は侮れないです。イスラム世界から最初にコーヒー豆の持ち出しに成功したのはオランダだったそうです。1616年イエメンのモカからオランダ本国に持ち帰ったといいます。それを、1658年、セイロン島に移植したのだそうです。今でこそ紅茶の島として知られていますが、かつてはコーヒー栽培の島でした。ブラジルでは、1727年、海軍大佐と彼との恋におちたギアナ総督夫人の、別れの花束にひそかに忍ばせたコーヒーの苗のエピソードと一緒に、栽培が始まったということです。まあ、そんなこんなが記された、『図説 コーヒー (ふくろうの本)』(UCCコーヒー博物館 著)を読みながら、ブレンドのベースに最適のブラジルは、また、ストレートで飲んでも、嫌みのない、トーストのような香りと相まって、おいしくいただけます。判断の一つにしている、冷めてもおいしいかどうかも、合格点でした。
洞察力を磨くには
洞察力に磨きをかけることが、仕事でも、人生を豊かに過ごすうえでも重要なことは言うまでもないでしょう。それにはどうすればいいのか。生まれついての才能ということをいう人もあるでしょうが、五感、あるいは六感は等しく備わっているのですということ(まれな例外はあるのですが)からすれば、要は磨き方でしょう。
そこで、この分野の様々なメソッドについての本が出てくることになるわけです。
ところで、あなたは、一枚の絵画の鑑賞にどのくらいの時間をかけていますか。名画が海外から持ち込まれ、展覧会が行われて、昔、モナリザや、絵画ではありませんでしたがツタンカーメンの黄金のマスクなどを観に行った時は、わずか何秒でしたかなったように思いますが。
しかし、それでは物事の本質を見抜く、観察力、洞察力は身につかないでしょうし、磨かれないでしょう。というわけで、芸術の秋が過ぎて、どことなく時間がゆったりと流れる気配の冬の今こそ、じっくりと名画を観察してはどうでしょうか。美術館もすいているような気がします。
『観察力を磨く 名画読解』(エイミー・ハーマン 著)
まず、ペースを落として、じっくり観察をしましょう。時間をかけて細部を見る、という習慣をしっかりと身に着けること、早くてもほめれれることはない世界だと思い定めましょう。そこの何が描かれているのかを、キャッチするように。
近くの技法は「4つのA」でできているのだそうです。
観察(Assess)
分析(Analyze)
伝達(Articulate)
応用(Adapt)
の四つです。さてそれでどうなるのかは、警察官の研修を担当してきたという著者による本書をお読みください。
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こちらは、普段に飲むブラジルコーヒーと、コーヒーの本