今ある制度をうまく使うこと

ペンギン堂の飯島です。意見は私個人のものです。

大雪 第六十一候『閉塞(そらさむく) 成冬(ふゆとなる)』

 寒いですね。旬のやさいは、白菜と大根とありました。大根というと、むかし、阿佐ヶ谷の「北大路」で食べたふろふき大根を思い出します。あんかけのふろふきでしたが、おいしかったです。
 今日の珈琲は「スキンレス」、高円寺で買ったのですが、考えると、今回は中央線沿線ですね。

 ところで、今日のNHKの「あさイチ」は、葱の特集でした。葱もこの時期おいしさを増します。葱といえば、こんな本を見つけました。

脱サラ就農、九条ねぎで年商10億円』(山田敏之 著)

 TPP協定は、明後日、参議院での採決がどうであれ、衆議院優位により、承認ということになりました。関連法案も成立ということですが、本書を読んで大変に興味深かったことは、取り組み次第で、成長企業が、農業の中から生まれてくるということです。基本条件は整いつつある、と思います。今回のTPP関連法の成立で、それを生かす取り組みがたくさん出てくることを祈りますが、まずは、農林水産物の輸出、加工食品が伸びてデータを押し上げるだけではなく、農産物そのもの、例えばコメなど、現在22億円しか輸出されていない状況を変えていく流れができてほしいと思います。
 特に、本書で触れられている『機能性表示食品』や登録には、一定の品質管理と生産方法を保ち、おおむね25年以上作り続けていることが条件になっている『地理的表示保護制度』などの活用は、第一次産業の六次化、つまりは産品と結びついた情報化ということで、様々なヒントを得られます。例えばTPP協定の第18章「知的財産章」には地理的表示に関する規定があります。こんなところとも読み合せて考えることもありでしょう。





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