深谷には「葱」のほかにも「もやし」があります

ペンギン堂の飯島です。意見は私個人のものです。

冬至 第六十四候『夏枯草 生ず』

 天気予報通りに雨になりました。朝の時点では、変わった雲が少し西空にかかっている程度でしたが、予報は正しかったです。
 さて、今日の珈琲は「インド・モンスーン」ぐっと粗びきで淹れてみましたが、正解でした。
 旬のさかなは「河豚」ということですが、最近食べていませんね。

 TPP協定については、承認と関連法が可決成立しましたから、来年以降のトランプ次期大統領の出方ということになるのでしょうが、あまり悲観的に考えなくてもいいように思います。というより、まずは、日本としての国内体制の整備を進めるべきでしょう。
 その第一の分野が農林水産業関連であることは言うまでもありません。農協改革は不徹底との声がしきりですが、果たしてそうなのか、今後に注目です。農業というのは不思議な産業分野で、というよりも、産業分野なのでしょうが、どこかはみ出しているところがあり、はみ出している人(失礼)がいるのです。

 ということで、『葱』の次は『もやし』です。

闘うもやし 食のグローバリズムに敢然と立ち向かうある生産者の奮闘記飯塚雅俊 著)


 
 この「もやし」、実は、深谷のもやしの話です。深谷といえば、葱じゃないの?という疑問は当たり前ですが、もやしの話です。しかも、グローバリズムがバリバリに襲い掛かってくるという、農産物というのは、地球規模の様々な要因がぎゅぎゅっと圧縮されて問題を形成していることが、いささかポレミックな語り口で語られます。そのいみで、「今、ここにある問題」という、もやしの話です。考えてみれば、もやしの頭に黒い殻のようなものがついているのが当たり前だったのはいつのことでしょうか?今ではすっかりパッキングされた太めの根っこもない、豆柄みたいなのもついていないもやしが当たり前になっていますが、「もやし炒め」といえば、やや細めのもやしに殻付きのもので、豆もやしは、大豆がついていて、キムチと一緒に食べたものだとか、まあ、本書を読んだ後で、スーパーでじっくりともやしを見てみると、そこから、今日の食の問題の一端が見えてくるのかもしれません。




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