林檎の次は「豚」でどうでしょうか?

ペンギン堂の飯島です。

冬至

 うっすらと雲がか買っているような気のする空の青さです。あっという間に正月の三が日も過ぎてしまいました。箱根駅伝は、青山学院が見事に三連覇。わが母校は惜しくも予選会11位で、今年は箱根路を走ることができなかったのでした。来年に期待です。
 今日は「ケニア」です。と言っても、珈琲ではなく、紅茶です。実は、『(082)紅茶の手帖 (ポプラ新書)』(磯淵猛 著)を読んで、ケニアCTCのことを知ったからです。あまり抵抗なく飲めるというのは、ちょっと疲れた時にいいのだと思いました。
 本書が気になったのは、モスバーガーが運営する「紅茶とワッフルの店・マザーリーフ」のアドバイザーを務めていること、キリンビバレッジの「キリン 午後の紅茶」のアドバイザーも長年勤めていること、最近、「午後の紅茶」の戦略展開の変化などなど、興味深いことを目にするようになっているからでした。
 私の場合、朝は珈琲で決まりですが、午後や夜は、珈琲ではちょっと違う気がしていたので、この際は、緑茶が、朝一番のお茶であり、朝食が珈琲、午後のスイーツは紅茶でと考えていたところでしたので、ダージリンやアッサムではなく、ケニアのオーガニック紅茶を、偶然発見したので、今日はにわかにこれにしたのです。ちなみに、朝の珈琲は「マンデリン」でした。

 得したのは、本書を読んで、ティーバッグでの淹れ方を知ったことです。「先に熱湯を注いでおいて、ティーバッグを熱湯の中に浸すように入れるのだ。たったこれだけの違いでどれほど香味の差が出るのか。ティーバッグに熱湯を注ぐ従来のやり方では、すぐにティーバッグが上部に浮かび上がり、なかなか抽出しない。」
 試しに後からティーバッグを入れると、なんと、一瞬で、すっと熱湯の中に沈んだのです。多分、ティーバッグにお湯を注ぐと、ティーバッグの中の空気が膨張して浮かび上がってしまうのでしょう。熱湯にティーバッグをつけると、ティーバッグの上部は空気中に出ているので、そこから空気が抜けてすっと沈んでいくのではないか、と思いました。いろいろためになることが書いてあります。

 さて、本当は、林檎の次は、「豚」でどうでしょか?というのが、2017年の書き始めの予定でした。そこで、豚肉の本はないかと思っていたら、これがありました。

イベリコ豚を買いに (小学館文庫)野地秩嘉 著)



 「それにしても間近でイベリコ豚を見るまでに丸2年かかるとは、まさか思ってもみなかった」という、そのまさかは、なぜ著者を襲うことになったのでしょうか?本書の著者を知ったのは、『>TOKYOオリンピック物語 (小学館文庫)』と、『高倉健インタヴューズ: 日本で唯一の貴重なインタヴュー集 (小学館文庫プレジデントセレクト)』を読んだからです。
 
 そこで、くだんのまさかですが、私もまさか著者とイベリコ豚にどんなつながりがあったのか知りたくなりますね。イベリコ豚についていえば、私の場合、副議長として仕えた議長の家業が肉屋で、彼から牛や豚のことなどを教えてもらったなかの、エピソードの一つでした。それまで、ドングリしか食べない豚のことはほとんど知識はなかったのです。
 本書にある通り、「人は誰も豚肉について特別の関心を持つわけではない。」ということです。秋田県のある町でのイベリコ豚のメンチカツとのたまたまの出会い、そして、イベリコ豚を見てきたという人物との出会い等々、まあ、本書を読んで、イベリコ豚についてルポルタージュを読む楽しさを味わって、そして、ぜひイベリコ豚を食べてみてはどうでしょうか?ちなみに、我が家では、時々イベリコ豚を食べています。

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