炊き込み桜ご飯がおいしかったです
ペンギン堂の飯島です。意見は私個人のものです。
啓蟄 第七候『蟄虫（すごもりむし） 啓戸（とをひらく）』
早いもので、寒さが厳しい日でも、底のほうには春の息吹を感じる季節になりました。今日は曇天の朝でしたが、次第に雲も切れ、明るくなってきました。まあ、寒いのは寒いのですが。炊き込みの桜ご飯がおいしいのはそのせいだと思います。かすかな予兆を感じる、そのような能力がますます必要になってきたことを、感じる昨今です。
今日の珈琲は『ルワンダ・ピーベリー』でした。ルワンダはアフリカの名だたるコーヒー産地の中に立地している国です。まほろば珈琲店のマスターが、アフリカ系の豆について、焙煎はやや深めが、と言っていたように思い、選択しました。大地の味とでもいうのでしょうか、ボディーはフルーツよりは穀物の感じがしますが、季節と同じで、底のほうに、さわやかな微妙な味わいがあるように思いました。
”法人税改革”に注目、
法人税改革に注目！という指摘をする専門家がいます。といっても、日本の法人税の実効税率の引き下げの話ではなく、アメリカの、トランプ大統領が行おうとしている法人税改革のことなんですが。アメリカは、世界でも極めて法人税が高い国、したがって、アメリカ国内への企業の立地、投資によって、公約の雇用の創出を図るには、法人税率の引き下げが必要ということのようです。ただし、国の財政を考えれば、引き下げに見合った財源を確保する必要があるというのが、「増・減」一体で考えなければならない税制というものの基本でしょう。トランプ大統領と議会共和党は、これを国境税で賄おうと考えているというのですが、付加価値税という間接税ではなく、直接税でという考えのようだというのが、くだんの専門家の見立てで、同時にこれは、WTO違反での報復関税や、国内物価、通貨等々、様々な懸念がある措置でもあるというのですが、トランプ大統領のスタイルを考えると、だからと言って否定しにくいかもしれません。
一方、安全保障面では、中国全人代で、どのような海洋戦略が打ち出されるのかわかりませんが、南シナ海をめぐる問題、日本にとっては、東シナ海をめぐる米・中・日・韓（北を含む）の様々な駆け引きが一層注目されるでしょう。
そして、その中で、「沖縄」の戦略的重要性は高まれこそすれ、低下することはないと思われます。しかし、私たちは沖縄の人々を含めて、よく知らないこともあるのではないでしょうか？私の小学校以来の親友は、シモジといいます。宮古島、下地村の出身です。でも、私は行ったことがなく、よく知らないところがあることを再確認しました。
だからと言って、真正面から、直球勝負で沖縄の地政学的位置づけを学ぶのではなく、感性次元で、考えてみようとすると、こんなアプローチもあるのではないでしょうか？
『蜃気楼の王国 (光文社文庫)
たとえば、「琉球がどの国に属するかについては、今なお議論が続いている。日本の薩摩侯の属領だと言う者もあれば、中国の属領ではないかと言う者もある。日本国に属しているのはほぼ確実らしいが、中国に貢物を納めていることにも疑いの余地はないため、いくらかは中国にも従属しているのだろうと思われる。言語、習慣、法律、服装、道徳、風習及び通商関係などから見ても、やはりこの見解に落ち着く。」という、ペリー著『日本遠征記』からの引用を置いた本書は、また、「ある史実があって、その根を変えずに葉を変える。根を変えないからこそ稗史ー伝奇小説となる。ま、これが書くほうも読むほうも一つの遊びになるのだね。この世の遊びにはすべて約束事がある。約束事を守ってこそ遊戯になるのだ。史実に従ってうそをつく。私は戯作者としてこの約束事を守っているつもりだ。」という、山田風太郎著「『八犬伝』からの引用も置いています。
権力者が作った『正史』、民衆が望んだ『稗史』、そして本当にあったこと、すべて合わせて、私たちの歴史が出来上がるのだとすれば、虚構の中にある真実をエンターテイメントの世界の中で感じてみるのも、幅を生み出すことにつながるのではないでしょうか？
人生にしめきりはあるのか？あるとすれば、それは
こういう本を読むと、おもわず、「私の人生にとってしめきりとは何か？」、「果たして私の人生に締め切りはあるのか？あるとすれば、それはどんな意味を持っているのか？」などと、いらぬことを考えている自分を発見してしまいます。
『〆切本
「本書は明治から現在にいたる書き手たちの〆切にまつわるエッセイ・手紙・日記・対談などをよりぬき集めた”しめきり症例集”とでも呼べる本です。ー中略ーだから、本書は仕事や人生で〆切とこれから上手に付き合っていくための”しめきり参考書”でもあります。」
端的にそういう本です。ちなみに、「人生とは、〆切である」という章もあります。
Amazonでどうぞ
