地元を旅する緩い企画

ペンギン堂の飯島です。意見は私個人のものです。

小満 第二十二候『蚕 起きて桑を食む』

日ごとに暑さが増していきます。朝はそれでも心地よいのですが、10時を過ぎれば、厳しい夏を予感させる暑さになっています。
今日のコーヒーは「ドミニカ」です。最近シンプルなコーヒーメーカーが欲しい気がしています。

新宿で心太(ところてん)

 今の世の中、インターネットに繋がっていないPCほど使い勝手の悪いというか、如何ともしがたいものはないということをつくづくと感じた1週間でした。
私のPCが、二台とも無線LANには接続しているのにインターネットに繋がらない状態になってしまい、結局、リカバリーで、数日を過ごし、やっと現状復帰にこぎつけましたが、おかげで64ビットにバージョンアップして、メモリもしっかり増設分を認識させました。

 さて、今日は、新宿の「追分だんご」で心太を食べようと思っています。急に暑くなって、つるっとさわやかな心太が食べたくなったということです。まあ、先日も、JR中央総部緩行線高円寺駅」の甘未喫茶「あづま」で、心太を食べてはいたのですが。感じの良い奥さんがいて、お客もこなれた感じ?でした。出てきた心太は、ちょっと多めかどうかという量で、タレは甘め、お酢も効いていました。
 甘味喫茶であんみつではなく、心太というのは男の場合結構ある選択でしょうね。ところで、ところてんをなんで「心太」と書くのでしょうか?今から1300年も前、遣唐使の時代に、中国から伝来したといわれていますから、訳はあったのでしょうが、今は諸説あり定かではないようです。でも、心太は、いい感じだし、本質をよく伝えているようにも思えます。
 実は、先輩に心太作りの名人がいるのです。穴水出身のその人が作る心太は、確かな食感が絶妙で、やや太めの押出しで、食べ応え十分です。からしではなく、酢醤油におろし生姜でいただきます。しかし、いつも自宅で心太というわけにはいかないので、ちょっとマイナーな感じではありますが、沿線の甘未喫茶で心太を食べる、という企画を、この夏は実施してみようかなどと考えています。

 その際、手引きになりそうな本が、本書です。

中央線をゆく、大人の町歩き: 鉄道、地形、歴史、食 (河出文庫)鈴木伸子 著)


 著者は、東京女子大卒業後、雑誌「東京人」副編集長を経て執筆活動にはいった人です。
 こういう本は結構類書があるものですが、本書で面白いのは、カテゴリーの立て方でしょう。
 実際はこうなっています。
 新宿から吉祥寺までを「中央線的混沌の核へ」、
 東京から代々木までが「都心を駆けるオレンジ電車」、
 三鷹から高尾が「武蔵野、多摩へ」、と大きく三分類されています。
 私が考えているのは、まさに「中央線的混沌の核へ」のカテゴリー、これに三鷹を足したいところですが。
中央・総武緩行線(実はこの言い方は、筋金入りの鉄ちゃんであるジャイアンという別名の、役場の若い者が使っています。)沿線の甘未喫茶で心太を食べる旅、というゆるい企画です。
 新宿の「追分だんご」は、混んでいては入れませんでした。仕方なく、後で抹茶餡のだんごを土産にと思いながら、小田急ハルクにパンを買いに向かうと、なんと、心太とみつ豆売店が出ていたのです。もちろん、そく購入、決めた通り、心太をいただいた一日でした。


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