ちょっと忙しい時はジャズ
ペンギン堂の飯島です。意見は私個人のものです。
芒種 第二十六候『腐れたる草 蛍となる』
暑い日が続いています。
今日の珈琲は「モカ・マタリ」でした。温度が大切ですが、冷えてからもおいしく感じるのは、暑さのせいなのでしょうか?
『ビジネスマンのための(こっそり)ジャズ入門』(高野雲 著)
イギリスの総選挙の結果が、保守党のメイ首相の思惑とは違う結果となったことで、英国のEU離脱交渉の行方が混とんとしてきたという指摘や、前FBI長官の証人喚問などから、果たしてトランプ大統領は4年間持つのかとか、安倍首相の「学園問題」でどうなるのとか、豊洲はどうなるとかということで忙しくなっているわけではないのです。
見通しがきかない、濃い霧のようなものが漂い始めているように感じるので、心が少し忙しいという程度でしょうか?試みに、見通しをたててみようというのも、この歳になれば、外れても誰も知りませんし、実害もないことですから。
私の場合、ちょっと忙しくなるとジャズを聴きます。もう少し忙しくなった時は、朝のクラシックということになっています。なぜかはわからないのですが。
趣味はジャズ、と言い切るほどではありません。まあ、よく聞く音楽のジャンルに、ジャズもあります、という程度ですね。
それでも、ジャズがいいのは、ペダンチックというか、大人になってから、楽しむためには、最低限、理屈と知識を学ぶことも必要というところでしょうか。クラシックも知識は必要ですが、ジャズよりは、音楽の教科で、学校で学んで来ることが多いし、アカデミックな、制服を着て学ぶような感じがしています。
画期的ジャズの入門書!?
ところで本書ですが、タイトルにある通り、全くのシロウト、もうそんなに若くない初心者のあなたを、誰かに「ご趣味は?」と聞かれた時に「いや、ちょっとジャズをね」と答えられるようにしてさしあげましょうという、それも、なるべく人に知られずに、(こっそり)とジャズのあれこれをアタマに入れて、短時間に「いっぱしの通」を気取れるお手伝いをしましょうという、画期的な入門書なのだ、と著者が言っています。
本書の中で、クリフォード・ブラウンを知りました。しかも、ヘレン・メリルとの『ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン』を紹介されて、満足でした。
そのほかには、ハービー・ハンコックとウエイン・ショーターのこれもダブルで楽しめる『フレンドシップ~オール・タイム・ベスト』は、珈琲豆を買いに行って、焙煎が出来上がるのに時間が少しかかり、その間、珈琲が一杯サービスされるという奇特なお店に入って席についてふと雑誌の棚を見たらジャズ批評という雑誌があり、その中の特集記事で知るなど、何となく意識しているときは、出会いがあるものです。
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