明日を考える予定を作る

ペンギン堂の飯島です。意見は私個人のものです。

立秋 第三十九候『ふかき霧 まとう』

 めっきり、秋です。
 今日の珈琲は「パナマ」です。

引退した今こそ手帳を活用

 最近思うことは、引退してからが、手帳の活用が大事だ、ということです。現役時代は、否応なしに仕事で決められてくること、決めなければならないことを、手帳という、時間管理のOSを組み込んだノートを使って、日々の暮らしを組み立てていたのですが、引退してからは、基本、原則、自分の予定を自分が決める、自立した日々を組み立てることになるからです。
 そうしないと、誰も、自分の今日と明日を考える使途はいないという厳しい現実に直面するということでもあるのですが。
回想と追憶の日々というのは、持ち時間に余裕のある人々にこそ許されるもので、相対的に持ち時間の少ないと思われる引退組は、積極的に今日と明日について、手帳を活用して、組み立てるべきなのです。
 そして、その時参考になるのは、いわゆる、ビジネスに役立つ手帳術というたぐいのアドバイスではなく、まさに、本書のような事例とアイデアなのです。

家事も、家計も、子育ても・・・みんなのアイデアが満載! 家しごとがもっと楽しくなるノート術家仕事のノート研究会 編集)



 本書を取り上げて、まず興味を引くのは、「家仕事のノート研究会」のこと。本書の編集はこの研究会の手になるものですが、正体はよくわかりません。それでも、「家仕事のノート」というジャンルがあること、あるいは、そういうジャンルでノートがとらえられるということ、そして、案外、対象の人が結構いそうだということです。
 アイデア満載、しかも、ビジネス視点ではない本書、私が注目したのは、「スタンプ」の活用です。大人にとって、特にレトロでクラシックな図柄のスタンプは、手帳での活用がたまりません。シールは若い人向き、俺たちの年代は、スタンプでしょう。マンスリーでも、ウィークリーでもデイリーでも、天気や、閃きのイラストや、まあ、楽しいスタンプを活用する手帳というのは、楽しいです。
 それと、感心したのは、予定の中に、「明日の予定を考える時間」を作って、書き込むということ。特段に義務的に起床して、一定の時間の電車に乗って、会社に向かう必要がないのであれば、ルーチンな予定は、少なくなり、より自由度を増した、厄介な時間が控えているということで、それをどう料理するのか、それを考えることが至福のひと時となる、「明日を考える時間」の設定、これは、知恵ですね。


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