知恵が大事
ペンギン堂の飯島です。意見は私個人のものです。
白露 第四十三候『草の露、白し』
この頃は、しのぎやすくなりました。今日も暑い一日でしたが、日陰に入れば、気持ちがいいくらいの気温でした。
旬のくだものは「桃」、最近もいただきましたが、昔に比べると美味しくなっているなというのが実感でした。
今日の珈琲は「モカ・マタリ」でした。私の場合、珈琲というと、まずはモカですが、モカ・マタリは、中東のイエメン、バニマタル地方で栽培されているものが有名だそうですが、イエメンは、紛争が長期化して極めて深刻な状況です。今飲んでいるモカ・マタリはいったいどのように流通しているものなのでしょうか?
モカの場合は、豆を挽く前に、一度、欠点豆を選別して、コーヒーミルにかけて、入れることが大事です。このひと手間が、味を深めます。毎回、ちょっと違った香りや味がして、これで良しということがないのが、モカ・マタリです。ちなみにモカというのは、イエメンのモカという小さな港から、オランダ商人が最初に母国に珈琲を持ち帰ったことに由来するそうです。
今日は、デミタスカップで至福の一杯をいただきました。
解決した問題に関する情報は残さない
人は、いつも無意識のうちに何かを考えているのだそうです。問題を見つける力は、いつも何かを考えているということを自覚することから身についてくるといいます。無意識下から問題の種を拾い上げて、明確な意識を持って考えてみる古瀬をつけることが大事だと、今回ご紹介する本は語っています。そして、「思いついたことをメモすること」、ここまではよくある話ですが、その後、大事なことは、「メモは解決したら消去すること」だというのです。
この文章に出会って、実は、メモ帳に、モレスキンを使おうか、それとも、ロディアにしようかと迷っていたのですが、ロディアのアンリミテッドにすることにしたのです。
おっと、紹介したい本というのは、この本です。
『東大物理学者が教える「考える力」の鍛え方 (PHP文庫)』(上田正仁 著)
私たちが思う、「わからない」ということは実は3つに分類されるといいます。一つは、事実を知らない、二つ目は答えがわからない、三つめは分からないことが分からない、の三点です。
三つめの場合が問題を見つける力の最も肝心な部分なのだそうです。
そして、解決したもんだに関する情報を残さないことが大事なんだそうです。それは、「残された問題に集中するため」で、「ずっと残り続ける問題が本当に取り組む問題なのだ」ということ。「不要になった知識を残しておくと自分の頭で自由に発想する妨げになる」のだそうです。
この著者の考えは徹底していて、「本書も、みなさんが自ら考えるヒントにしていただいたあとは、捨てていただければ幸いです」というのですが、著者のいうところの本質を抽出するには、何度か読み返さなければならず、簡単に捨てられるようなら苦労はしないとも思えるのですが。
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