珈琲と三角点、マニアの世界に再び

人鳥(ぺんぎん)堂の飯島です。意見は私個人のものです。

定点観測・東天

 次第に明るくなる空に、季節がのぞいている気がします。

啓蟄 第九候『菜むし 蝶と 化(な)る』

 旬のさかなとして、浅利が挙げられています。私の、千葉は旭、しいなうちに住む叔父さんは、浅利に砂をはかせる名人です。贈られる浅利は、お吸い物が絶品です。

今日の珈琲

 今日の珈琲は、「キリマンブレンド・炭火焙煎」ですが、昨日、『Yuji's Favorite Coffee Recipi 門脇裕二のコーヒーの楽しみ方 (旭屋出版MOOK)』という本を発見しました。

 そこにあった、ペーパードリップでの淹れ方にならって、淹れてみました。フィルターのそこの折り方はちょっとした仕掛けがあるのと、私のドリッパーは穴が底ではなく、少し上についているもので、残滓が出なくなっているというものです。
 効果は、丁寧に淹れた分、得るものはあります。門脇さんはこの世界では知られた珈琲一家です(私が言うまでもないことですが、本書を読んで知ったので)。


標高500メートル未満の一等三角点、東京都には8点、京都府にはゼロ

 登山案内の本だというのですが、地図や、都市計画になくてはならない基準点、しかも、最近はやりの「地理空間情報」の活用でもなくてはならないインフラです。お隣のダイアリーでも紹介しましたhttp://d.hatena.ne.jp/kin-ichi/20140307
 ちなみに、新田次郎著『劒岳―点の記 (文春文庫 (に1-34))』はあまりにも有名です。


 近代日本の基本インフラがどのようにして築かれていったのか、社会の底層に積み重なるものを感じます。それはともかく、今日の取り上げる本に戻れば、これは、全国標高500メートル未満に設置された一等三角点をめぐるガイドブックです。
 一等三角點研究會編著『登山案内 続一等三角点全国ガイド』がその本です。

 で、東京都の一等三角点、23区内にもあります。世田谷区の「上沼部」、板橋区の「徳丸」、港区の「大正」(ここはロシア大使館内、事前手続きが必要とか)、さらに、2点は太平洋上にあり、「南鳥島」と「沖ノ鳥島」だそうです。
 京都府には、500メートル未満は存在しないのですが、それ以上は7点あるそうです。がっかりしないで、めずらしいものもあって、清水寺入口には三角点標石がおかれています。これは「測点」だそうですし、大文字山には八角形のコンクリート柱の「菱形基線測点」が置かれています。これは、地震などによって生じた地表の変動、歪みを知るためのものだそうです。
 このほかにも、面白い地理測量情報(三角点にまつわるものですが)が盛りだくさんの本書は、地図マニア以外にも楽しめる旅本かもしれないです。


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